新年明けまして
おめでとうございます
古滝屋は
今年で創業325年
元禄八年のお風呂屋さんから始まりました
私が物心ついたころ
昭和40年代は「ホテル古滝」という
名前で赤と白の市松模様の入った壁が
印象的なビルでした。
まさかお嫁に来ようとは…
そして9年前東日本大震災では
1年4か月の休業を余儀なくされました。
休業したのは315年のお祝い式をした直後でしたので
こんなに歴史のある旅館を
私たちの代で終わりにさせるわけには行かない
と思いながらも、
どうすることも出来ず、ただただ傷んでいく館内を
維持するため、空気を入れ換えに毎日通いました
静まり帰った館内を歩いていると
昨日までの賑わいが、嘘のようで
何で誰もいないんだろう…
この先どうなってしまうんだろう…
という不安でいっぱいで泣いてばかりいました。
どうにかこうにか再開し、一昨年の11月には
震災前に居てくれた板前の武藤さんを
料理長に迎え二食付き宿泊も
再開することができました。
このお正月もお陰さまで
たくさんのお客様に来館いただいております。
本当にありがたいことです。
辛いこともたくさんありますが、
お客様に「よかったよ」「また来ますね」
と喜んで頂けた時には
なによりも嬉しく思います。
休業中のあの日を思えば
なんだって頑張れる気がします。
あれほどのどん底は無いと思うので。
笑う門には福来る
昔の人の言葉は、
なるほどと思うことがたくさんありますね。
これからの歴史を繋げる役目
果たせるように、
日々精進します。
古滝屋をこれからも
よろしくお願いいたしますm(__)m
女将 里見郁子